1. [正解]GPT(ALT: アラニンアミノトランスフェラーゼ)は肝臓に特異性の高い酵素であり、心筋梗塞の診断には有用でない。GPTは主に肝細胞の細胞質に存在し、肝炎や肝障害の指標として用いられるが、心筋にはほとんど含まれていない。
2. [誤り]GOT(AST: アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は心筋に多く含まれる酵素であり、心筋梗塞で心筋壊死が起こると血中に逸脱して上昇する。ただし肝臓にも多く含まれるため、臓器特異性は低い。心筋梗塞では発症後6〜8時間で上昇し始める。
3. [誤り]CK(クレアチンキナーゼ)は心筋梗塞の診断に最も鋭敏な酵素の一つで、特にCK-MBアイソザイムは心筋に特異的である。心筋梗塞では発症後3〜4時間で上昇し始め、24時間でピークとなる。心筋梗塞の早期診断に有用である。
4. [誤り]LDH(乳酸脱水素酵素)は心筋梗塞で上昇し、特にLDH1アイソザイムが心筋由来として増加する。発症後8〜12時間で上昇し、ピークは48時間後で、1〜2週間高値が持続するため、発症後時間が経過した症例の診断に有用である。