第03章 肝・胆・膵疾患 / A. 肝臓疾患
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Question
問題 188 心筋梗塞の診断上有用でない酵素はどれか。
  1. 1GPT正解!
  2. 2GOT不正解
  3. 3CK不正解
  4. 4LDH不正解
Explanation
解説
1. [正解]GPT(ALT: アラニンアミノトランスフェラーゼ)は肝臓に特異性の高い酵素であり、心筋梗塞の診断には有用でない。GPTは主に肝細胞の細胞質に存在し、肝炎や肝障害の指標として用いられるが、心筋にはほとんど含まれていない。
2. [誤り]GOT(AST: アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は心筋に多く含まれる酵素であり、心筋梗塞で心筋壊死が起こると血中に逸脱して上昇する。ただし肝臓にも多く含まれるため、臓器特異性は低い。心筋梗塞では発症後6〜8時間で上昇し始める。
3. [誤り]CK(クレアチンキナーゼ)は心筋梗塞の診断に最も鋭敏な酵素の一つで、特にCK-MBアイソザイムは心筋に特異的である。心筋梗塞では発症後3〜4時間で上昇し始め、24時間でピークとなる。心筋梗塞の早期診断に有用である。
4. [誤り]LDH(乳酸脱水素酵素)は心筋梗塞で上昇し、特にLDH1アイソザイムが心筋由来として増加する。発症後8〜12時間で上昇し、ピークは48時間後で、1〜2週間高値が持続するため、発症後時間が経過した症例の診断に有用である。
Key Points
ポイント
  • GPT(ALT)は肝特異的酵素であり心筋梗塞の診断には無関係
  • 心筋逸脱酵素:GOT(AST)、CK(特にCK-MB)、LDH(特にLDH1)が心筋梗塞の診断に有用
  • 時間経過:CK(3〜4時間)→GOT(6〜8時間)→LDH(8〜12時間)の順で上昇
  • 現在はトロポニンT・Iが心筋梗塞の診断に最も特異的とされる
  • 重要用語: GPT, ALT, 肝特異的酵素, 心筋逸脱酵素, CK-MB を正確に理解しておくこと。
酵素上昇開始ピーク心筋特異性用途
CK(CK-MB)3〜4時間24時間高い早期診断
GOT(AST)6〜8時間24〜48時間低い診断補助
LDH(LDH1)8〜12時間48時間中等度陳旧性梗塞
GPT(ALT)なし肝疾患の指標
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