第03章 肝・胆・膵疾患 / A. 肝臓疾患
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Question
問題 186 肝炎について正しい記述はどれか。
  1. 1A型肝炎は慢性化しやすい。不正解
  2. 2急性B型肝炎は慢性化しやすい。不正解
  3. 3C型肝炎は慢性化しやすい。正解!
  4. 4A型肝炎は輸血で起こりやすい。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]A型肝炎は急性肝炎として経過し、慢性化することなく自然治癒する。HAV(RNAウイルス)による経口感染で、生鮮魚介類の摂取が原因となる。一度感染すると終生免疫が獲得され、慢性化率は0%である。
2. [誤り]成人の急性B型肝炎は95%以上が自然治癒し慢性化しにくい。HBVに対する免疫応答が正常に働くため、HBs抗原が陰性化しHBs抗体が陽性化して治癒する。ただし乳幼児期の垂直感染(母子感染)では免疫機能が未熟なため慢性化率が約90%と高い。
3. [正解]C型肝炎は慢性化率が約60〜70%と高い肝炎である。HCV感染後、多くの例で持続感染となり慢性肝炎に移行する。慢性肝炎から10〜20年で肝硬変へ、さらに年率約7%で肝細胞癌へ進行するリスクがあり、わが国の肝癌の70〜80%がC型肝炎ウイルスに起因する。
4. [誤り]A型肝炎はHAVの経口感染(糞口感染)で発症し、輸血による感染ではない。潜伏期約30日で、生ガキなどの生鮮魚介類の摂取が主な感染経路である。輸血で起こりやすいのはB型・C型肝炎であるが、現在はHBs抗原・HCV抗体のスクリーニングにより激減している。
Key Points
ポイント
  • C型肝炎の慢性化:約60〜70%が慢性化し、肝硬変・肝癌への進行リスクが高い
  • A型肝炎:経口感染、慢性化率0%、自然治癒
  • B型肝炎の慢性化:成人感染では約5%以下、垂直感染では約90%と感染時期により大きく異なる
  • 輸血感染:B型・C型(現在はスクリーニングで激減)、A型・E型は経口感染
  • 重要用語: C型肝炎, 慢性化率70%, A型肝炎, 自然治癒, 肝硬変・肝癌 を正確に理解しておくこと。
肝炎型慢性化率感染経路肝硬変・肝癌リスク
A型0%経口なし
B型(成人感染)約5%血液・体液あり
C型60〜70%血液高い(肝癌の70〜80%)
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