1. [誤り]A型肝炎は急性肝炎として経過し、慢性化することなく自然治癒する。HAV(RNAウイルス)による経口感染で、生鮮魚介類の摂取が原因となる。一度感染すると終生免疫が獲得され、慢性化率は0%である。
2. [誤り]成人の急性B型肝炎は95%以上が自然治癒し慢性化しにくい。HBVに対する免疫応答が正常に働くため、HBs抗原が陰性化しHBs抗体が陽性化して治癒する。ただし乳幼児期の垂直感染(母子感染)では免疫機能が未熟なため慢性化率が約90%と高い。
3. [正解]C型肝炎は慢性化率が約60〜70%と高い肝炎である。HCV感染後、多くの例で持続感染となり慢性肝炎に移行する。慢性肝炎から10〜20年で肝硬変へ、さらに年率約7%で肝細胞癌へ進行するリスクがあり、わが国の肝癌の70〜80%がC型肝炎ウイルスに起因する。
4. [誤り]A型肝炎はHAVの経口感染(糞口感染)で発症し、輸血による感染ではない。潜伏期約30日で、生ガキなどの生鮮魚介類の摂取が主な感染経路である。輸血で起こりやすいのはB型・C型肝炎であるが、現在はHBs抗原・HCV抗体のスクリーニングにより激減している。